選手宣誓は鳥羽(京都)の梅谷成悟主将が務め、「この100年、日本は激動と困難を乗り越えて、今日の平和を成し遂げました。このような節目の年に聖地甲子園で野球ができることを誇りに思い、そして支えていただいたすべての方々に感謝し、全力でプレーをします。次の100年を担う者として、8月6日の意味を深く胸に刻み込み、甲子園で躍動することを誓います」
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「8月6日の意味」というのが難しいと思う。
米国の原爆投下決定はどうか。
大日本帝国の敗戦への決断はどうか。
そもそも開戦の事情はどうだったのか。
敗戦国ドイツの事情とはまた違うところがある。
一般的な論調としては、ナチによるアウシュビッツのことは言い訳も許されないし徹底的に反省するしかないものであるが
また一方で、そのような絶対悪が人間の内部に存在することの考察が必要である
大日本帝国の場合には、開戦、パールハーバーの日、12月8日をむしろ思い出すべきだとの意見もある。
しかしそれも突然出現したものではなく、徐々に形成されたもので、当然、中国との戦争の始まりに行き着く。
すると列強のアジア植民地支配の歴史に行き着く。
場面場面では邪悪で非道で非人間的な人々も目立つわけだが
大局的にみればそれもまた人間であることの一部であろうと思う。
ユダヤ人問題の最終的解決は、その人間であることの範囲を超えていて、しかし
その実行は、有能な官吏によって粛々と実行された
そこに強い反省点があるといわれていると思う
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8月6日の意味は、大日本帝国が広島の国民を損切りしたということだ。赦されることではない。