"安倍首相側近が
「法的安定性なんて言うもので日本が守れるか。
『必要最低限の』という文言で法的安定性は保証されている。
現実の必要最低限は現実の諸要素によって変動するのは当然である。」
と迷いごとをを講演会で語り、野党はもちろん、公明党からも、与党幹部からも攻撃されている。
さらに「攻撃の意図を隠し持っていると総合的に判断された場合には先制攻撃も可能だ」とか。
この人たち、中国を先制攻撃すれば中国に勝てると思っているのかな。
そんなはずはない。
だとすればどんな意図でこんなことを言うものかな。
もちろん常識的理性人にはわからない。
中国共産党の内政引き締めに大協力している。
法的安定性を破壊して、集団的自衛権を合憲だ、問題ないと言い張り、
憲法の学者たちに法的安定性を破壊する暴挙であるとたしなめられた。
それを根に持って、法的安定性なんか無意味だと言った。
これが話の流れであり、安倍周辺としてはこれで意味は一貫している。
近視眼的になって突っ走っている。
人間はそういうものだ。
でもね、法的安定性を破壊して、それで日本が守れるんでしょうか。
法的安定性を守って、一人前の法治国家の顔をしていたほうが、国際社会では信用されるのではないでしょうか。
中国という国は、人口が多い、国土も広い、資源もある。戦争して殺しても殺しても、降参しましたとは言わないだろう。いくらでも奥地に逃げ込む。ナポレオンがロシアに負けたような具合だろう。中国は、たぶん武力を使わなくても、経済的締め付けだけで日本の国力をじわじわそぎ落とすことができる。それにどう対抗しようというのだろう。
十分な量の核ミサイルもあるだろうが、それは対アメリカ抑止力用で日本用ではないだろう。日本に向けているとしても、それは日本に諦めろと言っているにすぎない。
安倍周辺が中国を挑発すればするほど、習近平周辺にとっては好都合だろう。
国内引き締めの材料に使える。
日本がこんなにもひどいことを言っているぞ、おまえら、中国の味方か、日本の味方かと踏み絵を迫ることができる。国が大変な時に人権だとか民主主義だとか甘ったれたことを言うな、あの戦争を忘れたか、と恫喝できる。
なぜこんなにまでして、習近平をアシストしたいのだろう。
日本が外交で中国に勝利するとすれば、中国人民が人権に覚醒し、中国共産党は人民の敵だと宣言し、
現実に闘争に取り組むように仕向けることだろう。
それには諸外国の市民の現在の意識を細かく伝えることだろう。
自由、民主主義、人権、これらを欲しない人はいないだろう。とりあえず香港の人たちも欲している。
だとすれば近代的市民の意識に目覚めた国民を一人でも多くするように
中国と友好関係を結びながら、日本はこんなにもいいですよと宣伝することだろう。
憎い日本がまた変なことをたくらんでいると中国共産党に宣伝されるようでは
もう負けていると言わざるを得ない。
世襲貴族の支配する腐敗しきった国、党幹部はどろぼうとはやく自己認識してもらえるように努力すべきだろう。
(まあ、その点は日本も同じだが。)
ちょっと貧乏でも、財産権があり、土地も持てて、好きにところに住む自由もあり、立候補する自由もあり、そんな国のほうがよくないですかと言い続けていればいいのではないか。"
"しかしねえ、憲法を逸脱していながら、憲法に合致していると言い、
法的安定性は大事だと言いながら、法的安定系を決定的に損ない、
民主主義は手続きであるということを破壊して突き進むのは
いったい何が起こっているのか、ちっとも理解できない
そして理解できないとさじを投げていてはみんなが災難に巻き込まれそうだと国民が理解しつつある
自分の子供が戦争に行って海外の市民を殺してしまうかもしれない"
"原油の輸送の場面でも、他国の軍隊に守ってもらっている。それでいいのか。自分のものは自分で守るくらいしないと国際的にまずいのではないかと安保法制賛成者は言う。そのために「国防軍」兵士を死なせてもいいものでしょうか。そういうことはもうやめようと誓ったのが9条ではないですか。人殺しをしないし、させない、そういう工夫をありとあらゆる方面で考えて実行するというのが9条の誓いではないですか。それを忘れて、だって悪い奴が狙っているんだもんというのは次元の低い現実主義である。"