“世界各地に169,000事業所が展開 :一般社団法人 日本人材派遣協会 http://www.jassa.jp/ciett/statistical/2009/statistical_03.html ・ これは派遣会社の数なんですね。 日米英のトップ三カ国の中でも日本は断トツで、2位のアメリカの 実に4倍以上の数です。 世界一、と言えば聞こえは良いですが、はたして正社員になれない 人の数が世界一って幸せなことなんでしょうか? 給料などの待遇面が正社員に比べて低く設定できるからこそ企業は 派遣

"世界各地に169,000事業所が展開 :一般社団法人 日本人材派遣協会
http://www.jassa.jp/ciett/statistical/2009/statistical_03.html 
これは派遣会社の数なんですね。
日米英のトップ三カ国の中でも日本は断トツで、2位のアメリカの
実に4倍以上の数です。
世界一、と言えば聞こえは良いですが、はたして正社員になれない
人の数が世界一って幸せなことなんでしょうか?
給料などの待遇面が正社員に比べて低く設定できるからこそ企業は
派遣社員に重宝するのです。
またいつでも首を切りやすいのも派遣社員を受け入れる理由の一つ
でもあるんですね。
そして2次3次と下請けが重なるにつれ、中抜きによって末端社員
の手取り給料が減っていく地獄があります。
派遣会社に派遣する派遣会社もあるようです。
原発作業員の手取りが元受の5分の一とか10分の一になるのと
同じです。
愛知のトヨタも期間限定の季節労働者を雇いますが、給料はまだ
一般の派遣労働者よりはマシな方だとは思います。
ですが季節が終われば仕事も終わりでお払い箱になります。
小泉政権が派遣を規制緩和した後遺症は今も続き、労働者派遣法は
さらに改悪され、現代の奴隷容認法とも言われるようになりました。
職種は運送業、介護職、営業、土方、小売、外食、ITなど多岐に
わたっています。
しかし派遣社員を派遣する派遣会社の社員もまた地獄なんですね。
形の上では正社員ですが、人が集まらなかったら社員が派遣される
わけで、また誰かが休んだ穴埋めも社員が行くそうです。
そして派遣会社の最大の問題は、派遣社員を集めなきゃならない
ということなんですね。
つまり一般人が正社員として企業に定着されると困るわけで、逆に
定職につかない人が増えた方が潤うのです。
何とも救いがたい現状ですが、派遣会社の社員も食べさせなければ
ならず、その分、派遣社員の給料は少なくなるわけですね。
そして全体として労働力が空転していくのです。
こんな状態で何が「日本を取り戻す」や「アベノミクス」かと思い
ますね。
事実、3月の実質賃金は-2.6%で全然増える傾向ではありません。
数字は正直なものですね。
しかもGDPマイナス、円安で材料費高騰、国民の消費もマイナス。
そして消費税10%アップと残業代ゼロが控えている。
GDPマイナス成長不可避 消費増税で被害甚大 15年度は再び2%成長軌道へ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150313/dms1503130830006-n1.htm 
これらの地獄を見るとき、小泉純一郎は取り返しの付かない悪行を
重ねたものだとつくづく思います。
にもかかわらず今でも歴代総理の評価ではトップなんですね。
また小泉の裏で規制緩和を推した人材派遣会社パソナの取締役会長
の竹中平蔵は、今は安倍晋三の経済ブレーン、橋下徹のブレーンで
暗躍しています。
この、小泉、安倍、竹中、橋下のラインはテレビに出まくることで
人気と支持を得てきました。
しかし国民は、そろそろ目を覚ますべき時です。
「君主論」で有名なマキャベリは次のような名言を残しています。
「ある君主の賢明さを評価するに際して一番の方法は、
 その人物がどのような人間を周りに置いているかを
 見ることである」"