"特定秘密保護法のとき、さんざん批判されたが、通り過ぎてしまえば
マスコミは何も言わず、国民も忘れてくれた。
今回の安保法案パッケージも同じだろうとたかをくくっているのだろう。
彼は第一次安倍政権を非常に奇妙な態度で投げ出した。
その結果、人間として人格を非難された。
そんな人間に目をつけて、安保法案パッケージとTPPを実現するなら
もう一度総理大臣をやらせてやるとジャパンハンドラーズはもちかけた。
普通の分別があれば当然断る話であるが
もう後がなくて、大きく傷ついていた彼は引き受けた。
どうせ理屈の通らないことをやるのだからバカのふりをしろと司令された
かれが本当は賢いのにバカのふりをしているのか
本当はバカで、バカがバカのふりをしているつもりなのか、いまでは見分けがつかない
実際、彼にしかできない役である
理屈が通らなくても国民の同意がなくても
野党を分断しておけば
何事も起こらないだろうとジャパンハンドラーズは読み切っていて
実際、民主党は国民を動員する気持ちがないし、
維新の党は対案を提出して熟議を尽くしたとの形をとって
強行採決する方針のプロレスごっこに参加している
決めるときには決めるなどと言い
次の選挙も公明党がついていれば安心だと思っている
アメリカは、イギリスがインドなどで実行した植民地経営とは別の植民地経営を
日本で実現している
属国と言われることが多い
植民地ではないが自分たちでは政治を決められない国になった
すべての法律に優越してジャパンハンドラーズの指令書が存在する
国会で頻出する新しい言葉の数々も初出はその指令書である
彼らにすればさぞかし愉快なドラマだろう
知性や誠実さがあったらとてもできないはずのことが
現実に進行しつつあるのだ
彼らの指令に従って、一国の総理や副総理が理屈に合わないことを口走り
国民の失笑を買いながら
それでもテレビの中で何かを語っている
しかしその光景を笑っている国民というものはどういう神経をしているのか
自分たちのことなのであるが
自分たちのことなのであるが
集団的自衛権は国として当たり前のことだなどと言いながら
立憲主義も民主主義も踏みにじるというまったくもって前近代的な光景"