不安症の形成を考えると
まず不安または恐怖というのはラットでも形成できる
赤いランプが点いたら床に電気が流れるという恐怖
次第に赤いランプが恐怖になる
赤いランプだけでドキドキするようになる
これは対象が具体的だから恐怖
対象が具体的でない場合は不安
赤いランプが、青でも何でもランプならいいとか、光ならいいとか、刺激が汎化する
すると不安に近づく
でもラットの場合は、恐怖症も不安症もここまで
でも人間の場合には、この「他意識」の不安回路が「自意識」に結合される
すると、赤いランプは無限に強く、無限に長く、輝くのではないかと恐怖する
そしてその結果として、死んでしまうほどの動悸、冷や汗、震えとか恐怖とかが発生するのではないかと恐怖する
この辺りは現実ではないので妄想症にも属することになる
現実にはありえない想定を自分で作り出し
それに対応する恐怖を想定しておびえる
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このプロセスを見れば、
まず治療としては、
正味の恐怖に限定することが有効である
このところに認知行動療法を用いる
自分の恐怖を仔細に観察すれば
恐怖の実際のサイズが分かる
そして、それなら耐えられると自信がわく
マインドフルネスとかメンタライゼーションとか、メタ化とか、そんな話につながる