「ほぼ大勝軒のチャーシュー」がたった1時間で自作できるって、本当? →本当でした。

“「ほぼ大勝軒のチャーシュー」がたった1時間で自作できるって、本当? →本当でした。【料理人のまかないメシ】 自宅でおいしいチャーシューをつくるって、男の夢じゃないですか。 でも、チャーシューって難しそうだよなあ、って思っていたら、鍋ひとつあれば簡単にできるという情報を小耳にはさみました。 しかも、つけ麺で有名な大勝軒と同じチャーシューができるそうです。 本当でしょうか? 半信半疑でお店へ向かいました。 お茶の水の大勝軒に真偽を確かめに こちらがチャーシューのつくり方をお教えてくださる店主の田内川真介さんです。 ── 本当に1時間でチャーシューができるのでしょうか。 はい、大丈夫です。材料はこちらになります。 【材料】 豚バラ 500g 醤油 1,300cc 日本酒 200cc しょうが 1片 長ネギ頭 1本分 ── たったこれだけなんですか? これだけで十分です。そして、絶対に入れてはいけないものがあります。それはみりんです。みりんを入れると肉が硬くなるので絶対に入れないでください。 ちなみに、醤油と日本酒を合わせたものを「醤油タレ」というそうです。 醤油タレは肉の量の3倍と覚えておいてください。今回、肉は500gなので、1,500ccつまり1.5リットルです。肉が300gなら900ccです。 ── 今回はバラ肉ですが、肩ロースやロースなど好きな部位でOKなんですね。 はい、他の部位でもぜひ試してみてください。それではさっそく、醤油タレを鍋に入れて、肉を入れます。 ── 肉が全部浸らなくてもいいんですか? 大丈夫です。あとでひっくり返しますから。 ── ということは半分浸っていればいいのですね。 そして、この工程は省いてもいいんですが、鍋に生姜とネギを入れます。 生姜はこんな感じで5枚ほどスライスします。 厚みは5ミリくらいですね。 ネギの青い部分を使います。 手で半分にちぎって、鍋に入れます。 ふたをして、強火で沸騰させます。 ── 沸騰しました。あくは取らなくていいんですか? あくを取る必要はありません。 沸騰したら、弱火にしてください。ここから1時間ほど煮ますが、30分で肉をひっくり返します。 30分たったので肉をひっくり返します。肉が全部浸っている場合ひっくり返さなくていいです。 これでもう30分煮ます。 30分経過したところです。1時間ほど煮込みました。 ここがとても重要なのですが、火を止めて10分ほどこのまま置いてください。冷める間に肉に味が染み込みます。 10分経過しました。引き上げています。 これで出来上がりなんですが、10分から15分くらい、冷ましてください。熱いままだと切りにくいんですよ。 ── いやあ、いかにもおいしそうなチャーシューですね。 この醤油タレが重要なんです。生姜とネギを取り出してください。これを入れたままにすると、悪くなってしまうのが早いんです。生姜とネギを取り除いてから、冷蔵庫に入れて保存しましょう。 それと、この醤油タレは、チャーハンや野菜炒めなどいろんな料理などにも使えますよ。 ── あ、捨てちゃダメなんですね。 ダメですよ。この醤油タレは何度も使えるのです。また肉を入れてチャーシューをつくってください。少なくなってきたら、醤油と日本酒を足せばいいんです。 ── お店のもずっとそうやって使っているんですね。 そうです、使えば使うほど味がよくなります。きょうは冷奴を用意しましたので、かけてみましょう。 醤油タレを応用して冷奴に ネギとかつお節がかかった普通の冷奴です。 見た目ではよくわかりません。 どれどれ、いただいてみましょう。 おおおお、なんだろう。めちゃくちゃおいしいですね。 ── 普通の醤油よりもまろやかです。豆腐が何倍もおいしく感じますね。 そろそろ、お肉が冷めました。色も少し落ち着いてきているでしょ。 すぐに食べないときはラップにくるんで、冷蔵庫に入れておけばいいんですよ。これ、お店で使っているものは、ひと晩置いたものです。 ── ひと晩置くと、こういう色になるんですね。ちなみに大勝軒で使っているものは、今回の部位とは違いますし、ゆでる時間も少し多いようです。 では、切ってみましょう。 ── うわぁ、もう、これだけでおいしいのがわかりますよ。 お皿に盛りつけましょう、和カラシが合うんですよ。 ── では、いただいてみましょう。 ── うっほー、めちゃくちゃおいしいです! 和カラシも合いますね! ちょっと調理時間をまとめてみますね。 まずは、お肉を醤油タレに入れて、沸騰までの時間。 これは、火力によって違ってきますね。 で、弱火で1時間。火を止めて10分。取り出して10分。 だいたい1時間半もあればできちゃいますね。 こんなに簡単に、しかも短時間でできるなんて、びっくりですよ。 ありがとうございました。 このチャーシューを使ったまかない飯があるんですよ。それつくりますよ。すぐにできますから。 ── えっ、まだあるんですね。 まず、チャーシューをこのぐらいに切ります。 大勝軒のまかないチャーシュー丼のレシピ フライパンに油をひいて、強火でフライパンを炙ります。 ── プロは最初にフライパンに具材を入れる前によく火を入れますね。 そうなんですよ、野菜炒めなんか作るとき、家庭でもフライパンに肉がくっついちゃったりするでしょ、あれは火の入れ方が足らないんです。フライパンから煙が出てきたら、チャーシューを入れます。 さっと炒めて、刻んだネギを入れ、最後にごま油をちょっと入れます。 それをご飯にのっけて、真ん中に生卵を入れます。 そこへ、刻んだネギ、ゴマ、一味を入れます。 最後に先ほどの醤油タレをかけまわします。 うわぁ、これはうまそー! よく混ぜていただきましょう。 チャーシューの脂の部分が焼けて香ばしくなっていますね。 めちゃくちゃ、おいしいです。 いっきにかきこみました。 ── これ、バツグンにおいしいじゃないですか。お店で出してもらえませんか? もう、出してますよ。 ── えっ……。 ── あ、本当だ。350円なんですね。ごちそうさまでした。自宅でチャーシュー、つくってみます!”
— 「つけ麺の元祖」大勝軒に自家製チャーシューのつくり方を教わってきた【料理人のまかないメシ】 – メシ通