かれはてん後をば知らで 夏草の 深くも人の思ほゆるかな(躬恒・古今集686) かれはてん のちをばしらで なつくさの ふかくもひとの おもほゆるかな 「枯れることも知らず深く繁る夏草のように、離れてしまうことも考えず深く深くあの人を思う」 ・「かれ」=(夏草が)枯れ・(人が)離れ(かれ) 夏草はやがて枯れてしまうことも知らないようすで深く茂っている そんな夏草のように、きっと別れて忘れられてしまう私だけれどあなたを深く思っている

かれはてん後をば知らで 夏草の 深くも人の思ほゆるかな(躬恒・古今集686) 
かれはてん のちをばしらで なつくさの ふかくもひとの おもほゆるかな
「枯れることも知らず深く繁る夏草のように、離れてしまうことも考えず深く深くあの人を思う」
・「かれ」=(夏草が)枯れ・(人が)離れ(かれ)
夏草はやがて枯れてしまうことも知らないようすで深く盛んに茂っている
そんな夏草のように、きっと別れて忘れられてしまう私だけれどあなたを深く思っている

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恋する思いのどうしようもなさ、などに分類できるのだろうが、
いかにも作り物のように淡白な味わいで
夏草が深いと言っても思いが深いと言っても、所詮職業歌人の言う深さにすぎないと
安心して読める歌である

本物の情念は
美しい面もあるが暗い面もあり
やっかいなものだ

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グーグル日本語変換を使うと
美しい麺もあり暗い麺もあり となって、面よりも麺が優先されている
最近の人はどんなに麺という漢字を多く使うのだろう