かれはてん後をば知らで 夏草の 深くも人の思ほゆるかな(躬恒・古今集686) かれはてん のちをばしらで なつくさの ふかくもひとの おもほゆるかな 「枯れることも知らず深く繁る夏草のように、離れてしまうことも考えず深く深くあの人を思う」 ・「かれ」=(夏草が)枯れ・(人が)離れ(かれ) 夏草はやがて枯れてしまうことも知らないようすで深く茂っている そんな夏草のように、きっと別れて忘れられてしまう私だけれどあなたを深く思っている

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